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周術期等口腔機能管理

術前の口腔のケアはあなたの命を守ります

知っていますか?
周術期等口腔機能管理

周術期等口腔機能管理とは、全身麻酔手術や抗がん剤、放射線治療の前後に口腔のケアを行って治療中の思わぬトラブルを予防することです。

お口の中をしっかり管理していないと、次のようなトラブルを引き起こす可能性があります。

トラブルを引き起こす可能性

横浜市、横浜市歯科医師会、横浜市立大学は、3者協定を締結し、周術期等口腔機能管理を推進しています!

かかりつけ歯科医院を作っておけば安心日頃からかかりつけ歯科医院を作って、お口の中をきれいに管理しておきましょう!
万が一、お身体にご病気が見つかると、診断から手術まで平均10日前後しかないといわれています(横浜市立市民病院調べ)。
入院までは、診察や検査、入院の準備、身の回りのことなどで忙しく、十分なお口の管理をする時間がありません。
いざというときに慌てないよう、日頃からかかりつけ歯科医院を作っておけば安心です。

口腔のケアの効果!!

がん治療には、お口の管理が必須です。

がん治療には、お口の管理が必須

誤嚥性肺炎の予防にも効果的!

「口腔のケアの誤嚥性肺炎に対する予防効果」
米山武義ほか:口腔衛生の誤嚥性肺炎に対する予防効果
日歯医学雑誌:20、58-68、2001
誤嚥性肺炎の予防にも効果的

在院日数を減らします!

「口腔機能管理による在院日数に対する削減効果」
千葉大学医学部附属病院 2013年 中医協資料より抜粋
在院日数を減らします

お口の中は、ばい菌がいっぱいです。

お口の中には排泄物より多い微生物がいるといわれています。その数なんと、4,000億個!!

きれいなお口で手術に臨んでください

麻酔科医からみた周術期等口腔機能管理の必要性

全身麻酔では、口から気管の中に柔らかい樹脂製の管を入れて人工呼吸器につなぎ、機械で呼吸を行います。
このとき、2つの問題が生じます。

問題(1)

グラグラした歯があると、管や器具が当たって抜けてしまうかもしれません。

問題(2)

麻酔中は飲み込む動作がなくなるため、のどの奥に唾液がたまります。
口が汚いと、汚い唾液が気管の中まで垂れ込んで、肺炎を起こす可能性があります。

麻酔終了時、口の中を吸引すると、唾液がたくさん引けてきます。吸引だけでは除ききれません。術前に是非とも口をきれいにしてください。目標は、グラグラした歯がないことと、口臭がしないことです。

術前の口腔のケアはあなたの命を守ります。
横浜市立大学附属市民総合医療センター病院長
横浜市立大学医学部麻酔科学 教授
後藤 隆久

地域連携拠点病院
横浜市歯科医師会では、地域の会員歯科医師への周知・啓発活動や研修会を通じて、周術期等口腔機能管理を推進しています。
周術期等口腔機能管理を実施している歯科医院や、かかりつけ歯科医院をお探しの方は、横浜市歯科医師会にご相談ください。

連携

(右)藤内祝 横浜市立大学顎顔面口腔機能制御学・口腔外科教授
(中央)林文子 横浜市長
(左)杉山紀子 横浜市歯科医師会会長