これから造血幹細胞移植を受ける方へ
造血幹細胞移植は血液の悪性腫瘍に行われます。移植の前にはご自身が持つ、もとの造血幹細胞や血液中の腫瘍をなくすための強い抗がん剤治療を行います。
正常な白血球は主に体内で細菌感染に対する免疫や損傷治癒として働きますが、造血幹細胞移植では一時的にこれらの働きが強く抑制され、平常時には問題にならないような常在微生物による感染症や、粘膜の損傷をおこしてしまいます。そのため、お口に関する副作用として口内炎や口腔乾燥、歯の周囲からの感染症などに注意が必要です。
また、移植後は新しい免疫が、もとの体を異物として攻撃してしまうこと(移植片対宿主病:GVHD)がないよう免疫抑制剤が投与されるため、長期的に口腔内を清潔に保つ必要があります。
正常時と免疫低下時の病原菌への反応
歯科では・・・
- ①免疫低下時に問題となる重度のむし歯や歯周病がないか、口腔内をチェックします。
- ②血液内科医師との連携の上、感染巣を除去します。
(重度のむし歯、歯周病の歯の抜歯、専門的なクリーニングなど)
- ③口腔内の衛生管理方法(セルフケア)を、患者さんの状態に合わせて指導します。
- ④移植から長期経過後も、免疫抑制剤服用中の感染リスクや、お口の粘膜へのGVHD発症に備えて定期的な歯科受診が必要です。
- ①免疫低下時に問題となる重度のむし歯や歯周病がないか、口腔内をチェックします。
- ②血液内科医師との連携の上、感染巣を除去します。
(重度のむし歯、歯周病の歯の抜歯、専門的なクリーニングなど) - ③口腔内の衛生管理方法(セルフケア)を、患者さんの状態に合わせて指導します。
- ④移植から長期経過後も、免疫抑制剤服用中の感染リスクや、お口の粘膜へのGVHD発症に備えて定期的な歯科受診が必要です。