これから「人工股関節置換手術」などの整形外科手術を受ける方へ
股関節などに行う人工関節置換手術では、変形した関節を切除し、金属やプラスチックでできた人工関節に置き換えます。術後人工関節への感染は0.5-2.4%でおこり、術後まもなく発症する場合と何年もたってから発症する場合があります。口腔内の細菌が原因である比率は6-13%で、歯周炎や歯根の尖端の病巣などの細菌が血液にのって、人工関節部に到達し炎症をおこします。重篤な場合は再置換手術になります。
また、整形外科手術をうける高齢の方は骨粗しょう症で、骨吸収を抑える薬の投与をうけていることが多く、合わない義歯やお口の汚れ、歯周病や根尖病巣などが引き金となり、あごの骨の露出を伴う難治性の骨の炎症をおこすことがあります。術前から術後、一生継続したお口の徹底的な管理が必須です。
歯科では・・・
- ①術後感染の原因となることがないか、口腔内をチェックします。状況によりX線検査を行います。
- ②なるべく手術2週間前までに感染巣を徹底的に除去します。(根の治療、抜歯、歯石除去など)
- ③患者さんの状態に合わせた衛生管理方法(セルフケア)を指導します。
- ④術後も一生を通じて定期的な口腔管理を行います。
- ①術後感染の原因となることがないか、口腔内をチェックします。状況によりX線検査を行います。
- ②なるべく手術2週間前までに感染巣を徹底的に除去します。(根の治療、抜歯、歯石除去など)
- ③患者さんの状態に合わせた衛生管理方法(セルフケア)を指導します。
- ④術後も一生を通じて定期的な口腔管理を行います。