横浜市・公立大学法人横浜市立大学・一般社団法人横浜市歯科医師会
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歯のハナシクイズ

お口から行う健康づくり
本当はこわい「歯のハナシクイズ」

お口の健康は、おからだの健康の第一歩です!

この冊子では、おからだに悪い影響を及ぼすお口の中の病気や、横浜市歯科医師会の取り組みを◯✕クイズ形式で解説しています。
「痛くないから」「怖いから」「面倒だから」そんな理由で最近、歯科医院に行っていない、あなた!
お口の中には虫歯だけでなく、自分では気がつきにくい生活習慣病や、放っておくとおからだに悪い影響がでるいろいろな怖い病気も潜んでいるのです。

さあ、イリョーネ、イリョーノと一緒にクイズに挑戦して、怖い病気を防ぎましょう!

横浜市医療政策マスコットキャラクター

「◯」か「✕」でお考えください。

歯周病編

Q1最近、歯みがきすると血がでるが、痛くないので放っておく。
Q2糖尿病の人は歯周病になりやすい?歯周病編の答え

歯周病編の答え

Q1

Q2

あってたかな?歯周病は30~50歳代で約8割、60歳代で約9割の方がかかっている生活習慣病で、歯を失う原因第1位の怖い病気です。
また、近年では心臓疾患、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎ごえんせいはいえん、肥満など、全身の病気との関連も注目されており、糖尿病では第6の合併症といわれています。
強い自覚症状がなく進行するので、痛みが出た時にはもう手遅れになっていることもある怖い病気です。
かかりつけ歯科医院を持ち、定期的に歯周病の健診を受けましょう。

横浜市歯科医師会では、妊婦歯科健診、歯周病健診、糖尿病・歯周病重症化予防医科歯科連携事業などを通じて歯周病の早期発見、重症化予防に取り組んでいます。

健口けんこう長寿編

Q3入れ歯が合わないと寝たきりになりやすい?
Q4よくかまないと認知症になりやすい?健口長寿編の答え

健口長寿編の答え

Q1

Q2

しっかりかむことが大事!

歯が抜けたところや、合わない入れ歯をそのままにしていませんか?

健康なお口でバランスの良い食事をとることが、健口けんこう長寿の第一歩です。
奥歯でしっかりかめないと、ごはんなど柔らかい炭水化物主体の食事になり、タンパク質不足から筋力低下(サルコペニア)につながりますし、とっさの時に踏ん張りがきかず転倒、骨折して、寝たきりの原因になることがあります(ロコモティブシンドローム)。
また、しっかりかむことで脳の血流が良くなるため、残りの歯が多い人は、少ない人に比べて認知症になりにくいといわれています。歯科医院への通院が難しい方も、訪問歯科診療によりご自宅で診療が受けられます。

周術期等口腔機能管理編

Q5お口の中が汚れていると、肺炎になりやすい?
Q6よくかまないと認知症になりやすい?周術期等口腔機能管理編の答え

周術期等口腔機能管理編の答え

Q5

Q6

実はあまり知られてないの

周術期等口腔機能管理を ご存知ですか?

周術期等口腔機能管理とは、全身麻酔の手術や、抗がん剤、放射線治療、緩和医療の前後(周術期等)に、お口のケア (口腔機能管理)を行って、思わぬトラブルを予防することです。
お口の中をしっかり管理しておかないと、全身麻酔のときに揺れている歯が抜ける、手術後や緩和ケアの際に唾液が肺に入って肺炎になる(誤嚥性肺炎)、傷が化膿する、熱が出るなどのトラブルで、入院期間が長くなったり、最悪 の場合はお命にかかわることがあります。
いざ病気が見つかると、すぐに治療が始まる場合も多いの で、日頃からお口の中を清潔に保つ必要があります。

横浜市、横浜市歯科医師会、横浜市立大学は 3者協定を締結して、周術期等口腔機能管理を 推進しています。

まとめ編

Q7お口の中が汚れていると、肺炎になりやすい?まとめ編の答え

まとめの答え

答えは、もちろん「」ですよね!

まとめ編の答え歯周病や虫歯などのお口の中の病気や、かめない、飲み込み にくいなどのお口の症状が、糖尿病、肥満、肺炎、腎炎、菌 血症、胃腸障害、栄養障害など、いろいろな病気の原因になることがわかってきました。
何でも気軽に相談できる「かかりつけ歯科医院」をお持ちで すか?
お口の健康を維持するためには毎日の歯みがき(セル フケア)だけでなく、定期的に歯科医院で診てもらうこと(プロフェッショナルケア)が大切です。
かかりつけ歯科医院をつくって 日頃からお口のケアを受けましょう!

知っていますか?
本当はこわい「オーラルフレイル」

「オーラルフレイル」は直訳すると、「お口の機能の虚弱」のことです。
よくかめない、滑舌が悪くなった、食べこぼしが増えた、食事中に軽くむせるなどの、お口のささいなトラブルを放っておくと、かむ、飲み込むなどに必要な筋力が低下(サルコペニア)し、最終的には食事が摂れなくなって寝たきりなど要介護状態の原因になると言われています。
また、お口のささいなトラブルが続くと、お友達と楽しく食事に行ったり、おしゃべりをしたりする気持ちも衰えて、人とのつながりも少なくなってしまいます(心理的、社会的フレイル)。

オーラルフレイルチェック表

オーラルフレイルを見逃さないように、セルフチェックしてみましょう。
こんな症状はありませんか?

  • お味噌汁を飲む時にむせる
  • 食べこぼしが増えた気がする
  • 硬い物を食べるのが苦手になってきた
  • 話していると聞き返されることが増えた
  • 口が乾いて飲み物を飲むことが多くなった

一般社団法人神奈川県歯科医師会オーラルハンドブック引用

お口の健康 セルフチェックシート

1週間に1回はお口の健康状態を自分で観察し、半年に1回は、定期的に歯科受診しましょう!

生活習慣

オーラルフレイルを見逃さないように、セルフチェックしてみましょう。
こんな症状はありませんか?

  • 間食をあまりしない
  • ストレスをうまく解消している
  • たばこを吸わない
  • 深酒をしていない
  • 1日1回は時間をかけて歯みがきをしている
  • フッ化物入りの歯みがき剤を使っている
  • 5個以上にがついた人

    これからもよい生活習慣 で過ごしましょう!

  • 3~4個にがついた人

    一つでもチェックを増やしましょう

  • 0個または1~2個にがついた人

    すぐに生活習慣を見直しましょう

お口の様子から

  • いつも口の中がさわやかだと思う
  • 歯肉の色がピンク色で引き締まっている
  • 歯のぐらつきがなく、しっかりかめる
  • 歯と歯の間に物が挟まらない
  • 歯がしみたり、痛まない
  • 全ての項目にがつかないとき

    お口の中に問題がありそうです。

横浜市歯科医師会では、皆様の健康のために、様々な事業、研修会を通じて 会員歯科医院の機能向上に努めています。
「かかりつけ歯科医院」のご相談は、横浜市歯科医師会・歯科医療連携室までご相談ください。
横浜市歯科医師会・歯科医療連携室フリーダイヤル0120-814-594